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冷却系では、ホース類に細い部分があるため、漏れ止め剤の使用は厳禁である。 サーモワックスへのラインやタービン周りのホースが詰り、トラブルの元となる。 == ラジエーター液 == ラジエーター液は一般的にLLC(ロングライフクーラント)が使用されている。LLCを混入するとラジエーター液が0℃でも凍結しなくなり、水が腐敗しなくなるので錆を防止し、沸点が上昇するのでオーバーヒートも起こしにくくなる。<br/> 凍結を防止する温度はLLCの濃度によって異なり、通常、新車時は30%としているメーカーが多く、交換時も特に指定しないと30%にされることが多い。<br/> 温暖な地域では30%でも問題はないが、寒冷地に行く場合には50%にしたほうが無難。また、メーカーでも寒冷地仕様車では新車時から50%にすることが多い。<br/> なお、LLCは長く使っていると防腐、防錆能力が低下していく。寿命は一般的なLLCの場合、新車時なら3年、それ以降は2年ぐらいとされている。<br/> この時期を超えると水垢が発生しやすくなり、そのまま使い続けると冷却装置の各部に汚れが付着し、冷却能力が低下したり、ウォーターポンプなどにトラブルが発生することもある。<br/> このことから、車検時にはLLCを交換することが必須である。<br/> === 車上整備 === 注意:冷却系の整備はエンジンが冷えている時の行い、冷却水が高温になっている時は、ラジエーターキャップやリザーバータンクのキャップを外さないこと。 '''水量点検''' # ウォーターリザーバータンク内の冷却水がFULLとLOWの間にあるか点検する。 # 水面がLOWよりも低い場合は、リザーバータンクのキャップを外し、冷却水をFULLの位置まで補給する。 == サーモスタット == 一般的にエンジンは水温80~90度が適正であると言われている。<BR/> カプチーノのサーモスタットは、水温82度で開き始め、95度で全開となる。<br/> 車上整備の対象ではなく、メンテナンスを行うためにはラジエーター液を抜く必要もあり、不具合の可能性がある場合は交換する。<br/> 一般的に、サーモスタットの交換時期は10年100,000kmと言われている。その頃になると、ホース類も劣化してきているので、水まわりは交換によるメンテナンスが重要となる。<br/> == 関連項目 == * [[故障-冷却系]] * [[改造-冷却系]]
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