故障-冷却系
出典: CappuccinoWiki
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又タンク、パイプ等に置割れSEASON CRACKINGという軸方向に走る割れを生じ、空気中のアンモニヤ、 塩類などにより、黄銅の結晶粒界を侵す為に起きるもので、軽量で強さをもたせるため加工硬化するから、残留応力が生じ、その為いっそう流界が侵されて割れとなるのが一般です。<br/> | 又タンク、パイプ等に置割れSEASON CRACKINGという軸方向に走る割れを生じ、空気中のアンモニヤ、 塩類などにより、黄銅の結晶粒界を侵す為に起きるもので、軽量で強さをもたせるため加工硬化するから、残留応力が生じ、その為いっそう流界が侵されて割れとなるのが一般です。<br/> | ||
フィン材は主に伸銅CuPを使用し、 空気中のアンモニヤ、塩類、硫酸類に侵され、紙状に腐蝕し、銅のねばりが無くなり、熱伝導が悪くなり オーバーヒートの原因になり、又パイプの破損の原因になる。<br/> | フィン材は主に伸銅CuPを使用し、 空気中のアンモニヤ、塩類、硫酸類に侵され、紙状に腐蝕し、銅のねばりが無くなり、熱伝導が悪くなり オーバーヒートの原因になり、又パイプの破損の原因になる。<br/> | ||
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+ | ラジエーターの修理は、わずかなピンホールでも許されない作業が必要となり、専門業者に任せる必要がある。<br/> | ||
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===水漏れ防止剤=== | ===水漏れ防止剤=== | ||
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* 空気に触れて固形化するタイプの防止剤は、外部の空気だけでなく、内部の泡にも反応することから、エアー抜きの不十分な車はあらゆる所で影響がでる。 | * 空気に触れて固形化するタイプの防止剤は、外部の空気だけでなく、内部の泡にも反応することから、エアー抜きの不十分な車はあらゆる所で影響がでる。 | ||
* 水漏れが止まっても、いつ再発するか判らない車になる。また、水漏れ箇所を特定できなくなる。 | * 水漏れが止まっても、いつ再発するか判らない車になる。また、水漏れ箇所を特定できなくなる。 | ||
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+ | サーモスタットは、内部のワックスが水温上昇により膨張し、開弁する仕組みとなっている。<BR/> | ||
+ | なお、[[EA11R]]の[[F6A]]エンジンのサーモスタットは、エンジンからラジエーターに行くアッパーホースにサーモスタットがついている「出口サーモスタット」式、[[EA21R]]の[[K6A]]はラジエーターからエンジンに入るロアーホース部にサーモスタットがつく「入口サーモスタット」方式である。 | ||
+ | 出口にサーモスタットをつけるとラジエーターからの冷却水が直にエンジンに入るので、その時々のラジエーターの冷却条件によってエンジンに入る冷却水の温度がバラつきやすいのに対して、[[K6A]]のように入口にサーモスタットをつけることで、エンジンに入るところで温度を安定させることでより一定の温度の冷却水をエンジンに送ることができる。<BR/> | ||
+ | アルミブロックの[[K6A]]には熱膨張による寸法変化を最小限に抑えたい関係で、この安定した温度の水を循環させることは非常に重要な意味を持ち、このために[[K6A]]のサーモスタットの開弁温度は[[F6A]]よりも若干低めに設定されている。 | ||
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+ | * クーリングファン・スイッチの不良 | ||
+ | ** 単にスイッチの故障である場合は、冷却が進むことからオーバーヒートの心配はないが、水温の上昇が遅くなることから、オーバークールの状態になり、徐々にエンジンにダメージを与える。 | ||
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+ | * クーリングファン・スイッチの交換 | ||
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+ | スロットルボディにあるサーモワックスは、冷却水の水温によって作動し、スロットルを開ける働きがある。<br/> | ||
+ | サーモワックスには冷却水が通っているが、パッキンが弱く、冷却水が滲み出てくることがある。<br/> | ||
+ | スロットルボディの下側にあり死角になっていて気がつかないことが多く、要チェックポイントである。<br/> | ||
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== 関連項目 == | == 関連項目 == | ||
+ | * [[メンテナンス-冷却系]] | ||
+ | * [[改造-冷却系]] |
最新版
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ラジエーター
ラジエーターに使用されている銅は、放熱効果と軽量化のために非常に薄い材料を使用しているため、経年劣化により内部より腐蝕が起こり、漏水に至るケースがある。
水に接する部分は主に黄銅BsPを使用し、脱亜鉛化作用という黄銅特異な腐蝕によるピンホールまたは亀裂が内部より始まり、1ヶ所より3ヶ所、10ヶ所、50ヶ所、全域と進みます。
又タンク、パイプ等に置割れSEASON CRACKINGという軸方向に走る割れを生じ、空気中のアンモニヤ、 塩類などにより、黄銅の結晶粒界を侵す為に起きるもので、軽量で強さをもたせるため加工硬化するから、残留応力が生じ、その為いっそう流界が侵されて割れとなるのが一般です。
フィン材は主に伸銅CuPを使用し、 空気中のアンモニヤ、塩類、硫酸類に侵され、紙状に腐蝕し、銅のねばりが無くなり、熱伝導が悪くなり オーバーヒートの原因になり、又パイプの破損の原因になる。
修理
ラジエーターの修理は、わずかなピンホールでも許されない作業が必要となり、専門業者に任せる必要がある。
また、経年劣化による水漏れ箇所を補修しても、別の場所で劣化が進んでいる可能性も高いことから新品交換が理想といえる。
水漏れ防止剤
ラジエーターの水漏れ防止剤は、ごく初期のピンホールを塞ぐ程度であれば効果があるが、根本解決にはならないうえ、以下の副作用があるため使用は控えるべきである。
- サーモスタット ウォーターポンプの可動部分に作用して効果を落とす。
- ラジエーターの目詰まり つまり水管を塞いでオーバーヒートの原因になる。
- 空気に触れて固形化するタイプの防止剤は、外部の空気だけでなく、内部の泡にも反応することから、エアー抜きの不十分な車はあらゆる所で影響がでる。
- 水漏れが止まっても、いつ再発するか判らない車になる。また、水漏れ箇所を特定できなくなる。
- ラジエーターは細い水管(チューブ)の結合なので、逆にオーバーヒートの原因となる。
ラジエーターキャップ
ウォーターポンプ
サーモスタット
サーモスタットは、内部のワックスが水温上昇により膨張し、開弁する仕組みとなっている。
なお、EA11RのF6Aエンジンのサーモスタットは、エンジンからラジエーターに行くアッパーホースにサーモスタットがついている「出口サーモスタット」式、EA21RのK6Aはラジエーターからエンジンに入るロアーホース部にサーモスタットがつく「入口サーモスタット」方式である。
出口にサーモスタットをつけるとラジエーターからの冷却水が直にエンジンに入るので、その時々のラジエーターの冷却条件によってエンジンに入る冷却水の温度がバラつきやすいのに対して、K6Aのように入口にサーモスタットをつけることで、エンジンに入るところで温度を安定させることでより一定の温度の冷却水をエンジンに送ることができる。
アルミブロックのK6Aには熱膨張による寸法変化を最小限に抑えたい関係で、この安定した温度の水を循環させることは非常に重要な意味を持ち、このためにK6Aのサーモスタットの開弁温度はF6Aよりも若干低めに設定されている。
症状
弁機構が経年使用により固着し、弁が開かない、もしくは開きっぱなしとなる。
- 水温が上がり、オーバーヒート状態となる。
- 水温が上がらず、オーバークール状態となる。
修理
- サーモスタットの交換
クーリングファン
ラジエーターの後ろに配置されているクーリングファンは、水温93度で作動を開始し、水温が88度に低下したら停止する。
症状1
- クーリングファンは作動開始するが、停止しない。
原因
- サーモスタットが固着し、水温が上昇しても開かず、ラジエーターで冷却されていない。
- 水温が上昇し低下しないことから、エンジンがオーバーヒートにより致命的なダメージを受ける危険性が高い。早急に修理を要する。
- クーリングファン・スイッチの不良
- 単にスイッチの故障である場合は、冷却が進むことからオーバーヒートの心配はないが、水温の上昇が遅くなることから、オーバークールの状態になり、徐々にエンジンにダメージを与える。
修理
- サーモスタットの交換
- クーリングファン・スイッチの交換
ラジエーター・ホース
ラジエーター・ホースは経年劣化により、硬化してしまい放置するとひび割れから漏水を起こすようになる。
また、ホース内部も水垢が付着することにより、細いホース類だと狭窄により規定量の水量が得られなくなる。
スロットルボディ
スロットルボディにあるサーモワックスは、冷却水の水温によって作動し、スロットルを開ける働きがある。
サーモワックスには冷却水が通っているが、パッキンが弱く、冷却水が滲み出てくることがある。
スロットルボディの下側にあり死角になっていて気がつかないことが多く、要チェックポイントである。