改造-冷却系
出典: CappuccinoWiki
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ラジエーター
ノーマルエンジンであれば、ラジエーターの容量は必要十分な冷却効果を発揮する。
しかしながら、タービン交換やボア・アップなどのチューニングを行った場合、あるいはインタークーラーやオイルクーラーをラジエーター前に装着した場合などには、ノーマルのラジエーターでは容量が不足することとなり、オーバーヒートを起こすこととなる。
ラジエーター液
ラジエーター付属品
ラジエーター・ファン
カプチーノのラジエーター・ファンは5枚の羽により形成されている。
対してアルトHA12VやHA12Sなどのファンは11枚の羽で形成されている。一般に風量はファンの羽の面積に比例すると言われており、このファンに交換することにより風量が増すと言われている。
モーターの容量の違いもあるため、モーターと一緒に交換する。
カプチーノ(EA11R)のラジエーターファン
11枚羽を使用している車種一覧
- アルト:HA12V
- アルト:HA12S
- ワゴンR:MC11S
- ワゴンR:MC21S
- AZワゴン:MD21S
- kei:HN11S
- kei:HN21S
ラジエーター・シュラウド
EA11Rよりも熱的に苦しいといわれるEA21R用のラジエーター・シュラウドは、ラジエーター全体を覆うようにシュラウド自体が大きい。
このため、ラジエーター・ファンによる冷却効果が増すことになる。
シュラウドを固定するボルト位置は全く同じであり、ポン付けで交換が可能。
カプチーノ(EA21R)のラジエーター・シュラウド
アルト用ファン&EA21R用シュラウド
EA11Rでは、上記のアルト用ラジエーターファンとEA21R用ラジエーター・シュラウドを組み合わせることで、さらに冷却効果が上がる。
右がEA11Rのノーマルのラジエーターファンとシュラウド。左がアルト用ラジエーターファンとEA21R用ラジエーター・シュラウドを組み合わせたもの。
ハイプレッシャーラジエターキャップ
ハイプレッシャーキャップの宣伝文句でよく「真夏のオーバーヒート対策に」などと書かれているのを見るが、そもそも0.9K(大気圧を加算した絶対圧では1.9K)でさえ沸点は約119度(これは水の場合で実際のLLCの場合は濃度によって沸点はさらに上がる)になる。 つまりこの0.9Kのキャップでも吹出してしまうようならば、その時点ですでに水温は120度以上の温度になっていることになるので、それより高圧なキャップにしたところでオーバーヒート状態が改善されるわけではない。
そもそも水温が120度に達する時点で正常ではないから、この沸点でも足りないようならキャップ以前にラジエーターの放熱カロリー自体が不足しているなど、冷却系全体を見直さなければならない。
高圧ラジエーターキャップは「オーバーヒートしない」ではなく「オーバーヒートしても吹き出しにくい」だけで、むしろ水温が異常に上がっても吹出さないことからヒート状態を見過ごしてしまい、結果としてエンジンをより高温、高圧の状態で酷使することにもなりかねないので、かえってエンジンに負担を強いて大きなダメージを与えることに繋がる危険のほうが大きい。
キャップ開弁圧と水の沸点の関係(数値はあくまでも概算値。またLLCは濃度によって沸点が変わります)
開弁圧[bar] 沸点[°C]
0.9(1.9) 119
1.1(2.1) 122
1.2(2.2) 123
1.3(2.3) 125
1.5(2.5) 127