故障-ECU

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== 電解コンデンサー ==
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=== キャブクリーナー使用によるショート ===
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ECUの基板上にある電解コンデンサーは寿命があると言われており、およそ10年が目安とされている。<br/>
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特にホンダ・ビートの電解コンデンサーは持病と言われており、電解液の漏れやそれに伴う基板の腐食などが報告されている。<br/>
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カプチーノに使用されている電解コンデンサーは、ビートのものより耐久性が高いことから故障の報告は少ないが、電解コンデンサーの構造上皆無ではない。<br/>
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電解コンデンサーが液漏れを起こすと、腐食によりコンデンサーが機能しなくなり、ハンチングやアイドリング不調を引き起こす。<br/>
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* アイドリング不良
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新品交換という手段はあるが、[http://www.mgm-jp.com/ecutruble.html MGM]でオーバーホールをやっている。
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== キャブクリーナー使用によるショート ==
スロットルボディにはセンサ類が多数あるため、泡状のキャブクリーナー類を使用するとまれにセンサ類がショートすることがあり、過大な電流がECUに流れECUの故障の原因になる。 <BR/>
スロットルボディにはセンサ類が多数あるため、泡状のキャブクリーナー類を使用するとまれにセンサ類がショートすることがあり、過大な電流がECUに流れECUの故障の原因になる。 <BR/>
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==== 整備作業上の留意点 スロットルボデーの清掃時の注意点 スズキ株式会社 ====
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* 整備作業上の留意点 スロットルボデーの清掃時の注意点 (スズキ株式会社資料)
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** '''スロットルボデー清掃時の注意事項'''
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スロットルボデー内に付着したカーボン類の清掃作業において、スプレ一式洗浄剤(石油系溶剤)を直接スロットルバルブやISCバイパス通路に吹き付けるとISCバルブ内部に洗浄剤が浸入し、コイル線の絶縁皮膜が溶解してショートし、ISCバルブが作動不良となる場合があります。<br/>
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スロットルボデー内に付着したカーボン類の清掃作業において、スプレ一式洗浄剤(石油系溶剤)を直接スロットルバルブやISCバイパス通路に吹き付けると[[ISCバルブ]]内部に洗浄剤が浸入し、コイル線の絶縁皮膜が溶解してショートし、[[ISCバルブ]]が作動不良となる場合があります。<br/>
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また、コイル線がショートするとエンジンコントローラのISCバルブ駆動用回路に過電流が流れエンジンコントローラが破損する場合があります。<br/>
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また、コイル線がショートするとエンジンコントローラ([[ECU]])の[[ISCバルブ]]駆動用回路に過電流が流れエンジンコントローラ([[ECU]])が破損する場合があります。<br/>
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・スプレー式洗浄剤(石油系溶剤)を直接スロットルボデーのボア内に吹き付けない。<br/>
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・スプレー式洗浄剤(石油系溶剤)を直接[[スロットルボデー]]のボア内に吹き付けない。<br/>
・スロットルバルブ及びボア内に付着したカーボンは綿棒に洗浄剤を染み込ませて清掃する。<br/>
・スロットルバルブ及びボア内に付着したカーボンは綿棒に洗浄剤を染み込ませて清掃する。<br/>
[[画像:ISCV.gif]]
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== 関連項目 ==
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* [[ECU]]
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* [[改造-ECU]]

最新版

電解コンデンサー

ECUの基板上にある電解コンデンサーは寿命があると言われており、およそ10年が目安とされている。
特にホンダ・ビートの電解コンデンサーは持病と言われており、電解液の漏れやそれに伴う基板の腐食などが報告されている。
カプチーノに使用されている電解コンデンサーは、ビートのものより耐久性が高いことから故障の報告は少ないが、電解コンデンサーの構造上皆無ではない。
電解コンデンサーが液漏れを起こすと、腐食によりコンデンサーが機能しなくなり、ハンチングやアイドリング不調を引き起こす。

主な症状

  • アイドリング不良
  • 点火時期の異常
  • 燃料噴射装置に対する異常出力信号
  • デトネーション、ノッキング
  • エンジンブロー

修理

新品交換という手段はあるが、MGMでオーバーホールをやっている。

キャブクリーナー使用によるショート

スロットルボディにはセンサ類が多数あるため、泡状のキャブクリーナー類を使用するとまれにセンサ類がショートすることがあり、過大な電流がECUに流れECUの故障の原因になる。
このため、スズキのディーラーではキャブクリーナー類は使用しないようになっている。


  • 整備作業上の留意点 スロットルボデーの清掃時の注意点 (スズキ株式会社資料)
    • スロットルボデー清掃時の注意事項

スロットルボデー内に付着したカーボン類の清掃作業において、スプレ一式洗浄剤(石油系溶剤)を直接スロットルバルブやISCバイパス通路に吹き付けるとISCバルブ内部に洗浄剤が浸入し、コイル線の絶縁皮膜が溶解してショートし、ISCバルブが作動不良となる場合があります。
また、コイル線がショートするとエンジンコントローラ(ECU)のISCバルブ駆動用回路に過電流が流れエンジンコントローラ(ECU)が破損する場合があります。
つきましては下記の作業ポイントに注意してスロットルボデーの清掃作業を実施してください。

    • 請掃作業ポイント

・スプレー式洗浄剤(石油系溶剤)を直接スロットルボデーのボア内に吹き付けない。
・スロットルバルブ及びボア内に付着したカーボンは綿棒に洗浄剤を染み込ませて清掃する。

画像:ISCV.gif


関連項目