エンジン不調
出典: CappuccinoWiki
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さきほどと同じように走行してみるとすぐにトラブルが再現した。その時の燃圧は0.8kg/cm2だった。通常、2kg/cm2はないといけないはずである。フューエルポンプへの通電状態は良いことを確認したので、ポンプ自体の不良と判断した。 | さきほどと同じように走行してみるとすぐにトラブルが再現した。その時の燃圧は0.8kg/cm2だった。通常、2kg/cm2はないといけないはずである。フューエルポンプへの通電状態は良いことを確認したので、ポンプ自体の不良と判断した。 | ||
フューエルポンプを交換するために、フューエルタンクを外してみると、タンク内には多量の赤サビが発生しており、これによりポンプの吸入側のフィルターが詰まっていたようである。 | フューエルポンプを交換するために、フューエルタンクを外してみると、タンク内には多量の赤サビが発生しており、これによりポンプの吸入側のフィルターが詰まっていたようである。 | ||
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+ | == エンジンは始動するが、振動が大きく一発死んでいる == | ||
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+ | K6Aエンジンは、組上を機械化したため、各部の組上精度が悪いものがあり、いわゆる「回しすぎ」ることで、バルブサージングが起こり、バルブにクラックが入ることがある。<BR/> | ||
+ | 特に2番シリンダーは熱的にも厳しい部位で、起こりやすい<BR/> | ||
+ | また、小さなバルブサージングが慢性化することにより、バルブが少しずつ磨耗していくケースもあり、徐々にコンプレッションが減っていくこともある。<BR/> | ||
+ | リビルドエンジンに交換する必要もなく、バルブ交換で対応できることもあるので、エンジン分解の経験豊富な修理工場で修理すると費用も安くなる。<BR/> | ||
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== 関連項目 == | == 関連項目 == |
2011年12月2日 (金) 04:48の版
スロットルを踏み込んでも、エンジンの回転が上がらなくなる
- イグニッションコイルの故障(故障-イグニッションコイル参照)
- タービンブロー
- 事例
走行しているとエンジンが吹かなくなるというトラブル。ただし、キースイッチをOFFにするとしばらくはよいという。 エンジンが吹かなくなる原因が、点火系なのか燃料系なのか分からなかったので、とりあえずタイミングライトをフロントガラスに貼りつけて、点火状態を調べることにした。しばらく走行すると、依頼者の言うとおりエンジンが吹かなくなった。その時のタイミングライトは発光しており、IGコイルの容量不足によるものではないようだった。そのままの状態で工場に戻り、点火波形をスコープで調べたが問題無かった。 点火に問題ないようだったので、次は燃料系を調べることにした。基本となる燃圧と、噴射時間を決める元となるバキュームセンサの電圧を、それぞれモニターできるように燃圧計とサーキットテスタをセットした。 さきほどと同じように走行してみるとすぐにトラブルが再現した。その時の燃圧は0.8kg/cm2だった。通常、2kg/cm2はないといけないはずである。フューエルポンプへの通電状態は良いことを確認したので、ポンプ自体の不良と判断した。 フューエルポンプを交換するために、フューエルタンクを外してみると、タンク内には多量の赤サビが発生しており、これによりポンプの吸入側のフィルターが詰まっていたようである。
エンジンは始動するが、振動が大きく一発死んでいる
K6Aエンジンは、組上を機械化したため、各部の組上精度が悪いものがあり、いわゆる「回しすぎ」ることで、バルブサージングが起こり、バルブにクラックが入ることがある。
特に2番シリンダーは熱的にも厳しい部位で、起こりやすい
また、小さなバルブサージングが慢性化することにより、バルブが少しずつ磨耗していくケースもあり、徐々にコンプレッションが減っていくこともある。
リビルドエンジンに交換する必要もなく、バルブ交換で対応できることもあるので、エンジン分解の経験豊富な修理工場で修理すると費用も安くなる。