ECU

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スズキでは、コンピューターの名称をECM(EPI)と表記するが、一般的な呼称としてここではECUと表記する。<br/>
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== 故障 ==
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カプチーノのECUは、[[EA11R]]と[[EA21R]]とでは、エンジン型式が[[F6A]]と[[K6A]]の違いから、全く違うものとなっている。
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[[EA11R]]のECUは8bitで作動するが、[[EA21R]]は16bitで作動する。この為[[EA11R]]では[[スロットルポジションセンサー]]はONとOFFの区別しか出来ないが、[[EA21R]]ではスロットル開度を計測し、それに伴うマップを保有している。<br/>
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=== 電解コンデンサー ===
 
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ECUの基板上にある電解コンデンサーは寿命があると言われており、およそ10年が目安とされている。<br/>
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== EA11R ==
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特にホンダ・ビートの電解コンデンサーは持病と言われており、電解液の漏れやそれに伴う基板の腐食などが報告されている。<br/>
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カプチーノに使用されている電解コンデンサーは、ビートのものより耐久性が高いことから故障の報告は少ないが、電解コンデンサーの構造上皆無ではない。<br/>
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電解コンデンサーが液漏れを起こすと、腐食によりコンデンサーが機能しなくなり、ハンチングやアイドリング不調を引き起こす。<br/>
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=== キャブクリーナー使用によるショート ===
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助手席足元のスピーカーの奥に設置されている。<br/>
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熱による影響を受けにくい場所であり、ビートでは多発しているECUの電解コンデンサーの熱膨張による故障が稀である要因となっている。<br/>
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スロットルボディにはセンサ類が多数あるため、泡状のキャブクリーナー類を使用するとまれにセンサ類がショートすることがあり、過大な電流がECUに流れECUの故障の原因になる。 <BR/>
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== EA21R ==
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このため、スズキのディーラーではキャブクリーナー類は使用しないようになっている。<BR/>
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EA21RのECUは、運転席のクラッチペダルの横センターコンソールの奥に設置されている。この位置は、フライホイールやクラッチに近く、またエバポレーターからのヒーターの熱風が出る場所であり、ECUも熱を帯びやすい。<br/>
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このことから、ECUの電解コンデンサーが熱膨張による液漏れを起こすことがあり、[[EA11R]]では問題になるケースが少なかった故障の原因となっている。(参照:[[故障-ECU]])<br/>
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[[歴史-型式|EA21R]]のエンジン周りのパーツを交換したときは、その状態をECUに再学習させるためECUをリセットしなければならない。<BR/>
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ECUのリセットは、バッテリーを10分程度外した後、イグニッションをONにして10秒程度置く。<BR/>
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その後、エンジンを始動しアイドリングで30分程度エンジンをかけておく。<BR/>
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これによりECUは新しいパーツの情報を再学習する。<BR/>
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この手順を行わないとアイドリングが不安定になったり、エンストを起こすことがある。
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* 整備作業上の留意点 スロットルボデーの清掃時の注意点 (スズキ株式会社資料)
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== 関連項目 ==
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** '''スロットルボデー清掃時の注意事項'''
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スロットルボデー内に付着したカーボン類の清掃作業において、スプレ一式洗浄剤(石油系溶剤)を直接スロットルバルブやISCバイパス通路に吹き付けると[[ISCバルブ]]内部に洗浄剤が浸入し、コイル線の絶縁皮膜が溶解してショートし、[[ISCバルブ]]が作動不良となる場合があります。<br/>
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[[故障-ECU]]
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また、コイル線がショートするとエンジンコントローラ([[ECU]])の[[ISCバルブ]]駆動用回路に過電流が流れエンジンコントローラ([[ECU]])が破損する場合があります。<br/>
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つきましては下記の作業ポイントに注意して[[スロットルボデー]]の清掃作業を実施してください。<br/>
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** '''請掃作業ポイント'''
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・スプレー式洗浄剤(石油系溶剤)を直接[[スロットルボデー]]のボア内に吹き付けない。<br/>
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・スロットルバルブ及びボア内に付着したカーボンは綿棒に洗浄剤を染み込ませて清掃する。<br/>
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[[画像:ISCV.gif]]
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最新版

スズキでは、コンピューターの名称をECM(EPI)と表記するが、一般的な呼称としてここではECUと表記する。

カプチーノのECUは、EA11REA21Rとでは、エンジン型式がF6AK6Aの違いから、全く違うものとなっている。 EA11RのECUは8bitで作動するが、EA21Rは16bitで作動する。この為EA11RではスロットルポジションセンサーはONとOFFの区別しか出来ないが、EA21Rではスロットル開度を計測し、それに伴うマップを保有している。


EA11R

助手席足元のスピーカーの奥に設置されている。
熱による影響を受けにくい場所であり、ビートでは多発しているECUの電解コンデンサーの熱膨張による故障が稀である要因となっている。

EA21R

EA21RのECUは、運転席のクラッチペダルの横センターコンソールの奥に設置されている。この位置は、フライホイールやクラッチに近く、またエバポレーターからのヒーターの熱風が出る場所であり、ECUも熱を帯びやすい。
このことから、ECUの電解コンデンサーが熱膨張による液漏れを起こすことがあり、EA11Rでは問題になるケースが少なかった故障の原因となっている。(参照:故障-ECU
EA21Rのエンジン周りのパーツを交換したときは、その状態をECUに再学習させるためECUをリセットしなければならない。
ECUのリセットは、バッテリーを10分程度外した後、イグニッションをONにして10秒程度置く。
その後、エンジンを始動しアイドリングで30分程度エンジンをかけておく。
これによりECUは新しいパーツの情報を再学習する。
この手順を行わないとアイドリングが不安定になったり、エンストを起こすことがある。

関連項目

故障-ECU