改造-イグニッションコイル
出典: CappuccinoWiki
M.D.I-DUAL マルチプル・ディスチャージド・デュアル・スパーク・イグニッション・システムNo.9950
イグニッションコイルは、永井電子の「M.D.I-DUAL マルチプル・ディスチャージド・デュアル・スパーク・イグニッション・システムNo.9950」がある。
従来の「M.D.INo.9500」ではノーマルのIGコイルを使用していたが、IGコイルの耐圧が不足して耐えられないため、IGコイルの故障が頻発していたが、新しいNo.9950ではこの純正コイルに替わってMDIの高出力を受け止める専用のIGコイルキットがオプションで設定されている。
【注意】このIGコイルキットは、センターコードの挿入部の深さが一段と深くなっているので、センターコードは永井電子のウルトラシリコンコードを必ず使用する。純正のプラグコードでは挿入が十分でなく、IGコイルを破損してしまう可能性がる。
- 定価 50,400円
- M.D.I.スズキ専用 イグニッションコイルキットNo.9535-70 13,440円
M.D.I No.9950の主な機能
- 複合マルチスパークシステム
- 旧モデルから継承したマルチプル点火(多発点火)を踏襲し、低速域と高速回転域とその回転領域に応じて、2波、1波と点火スパーク回数をコントロールしていることに加えて、さらに1回の点火にメインとサブの2系統の点火を加えた“デュアルスパークシステム”を新採用。点火には、メイン点火とサブ点火の複合で放電し、つまり、1回の点火には最初にメイン点火放電、そして0.5ms遅れて(リタード)サブ点火放電を供給することでより優れた燃焼効率を得ています。これによって3000rpm(4気筒)以上では1回の点火ながら2回の放電を最高回転域まで安定して供給し、3000rpm以下の低速域ではこのデュアル放電点火に加えて、マルチプル放電が2回実施されますので合計4回の火花放電となり、一層長い火花時間の確保を達成しました。
- 低電圧補償
- 10Vという低電圧でも最大450Vもの1次側電圧を発生し、パワーロス防止のためにオルタネーターを非装着のスプリントレーサーや十分な電圧確保の困難なヒストリックカーでも安定した火花特性を発揮し、高回転域までデュアルスパークの長い火花時間を確保しながら安定した火花特性を保持します。
- 優れた高回転域特性
- 新開発の低損失のトランスにはそのコアに高級素材「パーマロイ」を採用し、より効率的なシステムを完成。10000rpm(4気筒で10A)まで450Vの1次側出力を安定的に供給し、中速域以上では1回の点火ながらデュアルスパークを供給しながら電圧降下を最小限に抑え、6気筒、8気筒等多気筒エンジンに特に優れた効果を発揮します。
- 省電力、省力化設計
- 従来のモデルに較べ発振などを極力抑え、高温度対応高性能マイコンの新採用によって、回路を大幅に省力化し、複雑な点火コントロールを安定して制御することが可能となり、同時に高効率トランスの開発によって徹底した省電力設計を実現。新採用のマイコンコントロールシステムなどによって点火コントロールをより細密に、時間管理など一層細やかにすることが可能となり、大幅な基板のダウンサイジングの成功したことで、外部アダプターなど従来別アダプター化していたユニットを全て内蔵した省スペース設計を実現しました。
- 車種別専用ハーネスを設定(別売り)
- スズキ用ハーネス+IGコイル・・・・・No.9535-70 ¥13,440(税込)閉磁型2端子コイル
M.D.I マルチプル・ディスチャージド・イグニッション・システム No.9500
既に製造は終了しているが、ショップ等ではまだ販売されている。
専用ハーネスを使用することで、ポン付けできるIGシステム。
ただし、ノーマルのIGコイルを使用するため、IGコイルの耐圧が不足して耐えられないため、IGコイルの故障が頻発した。
上記のNO.9950では対策として容量の大きなIGコイルキットが設定されている。このIGコイルキットはNOカプラーの形状が違うため、配線を加工すればNo.9500に流用が可能。
- 定価 57,750円
M.D.I No.9500の主な機能
- マルチスパークシステム
- 低速から高速回転域までその回転領域に応じて、3波、2波、1波と点火スパーク回数をコントロールし、低速域、中速域の鋭い立ち上がりと太いトルクを実現しました。
- 低電圧補償
- 10Vという低電圧でも最大450Vもの1次側電圧を発生し、オルタネーター未装着のレースカーでも安定した火花特性を発揮します。
- 車種別専用ハーネスを設定(別売)
- スズキ用ハーネス・・・・・No.9527-10 ¥5,250(税込) 閉磁型2端子コイル
- 優れた高回転域特性
- マルチプル点火の理想を追求し、低回転、中速回転域での長い火花時間を実現しながら、出力電圧(1次側最大450V)特性を飛躍的に向上させたことによって、4気筒 20,000rpmもの高回転域まで電圧降下の無い優れた火花特性を実現。6気筒、8気筒等多気筒エンジンに最適な点火システムを完成しました。
- 省電力設計
- 従来のC.D.Iに較べ無用な発信などを極力抑え、徹底した省電力設計によって電流消費をさらに低減しました。