故障-パワーウィンドウ
出典: CappuccinoWiki
パワーウィンドウはモーターがガラスを上下させることから、故障の原因は限られてくる。
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故障の症状
- ウィンドウの開閉が全くできない。
- ウィンドウは降りるが、閉まる時に速度が極端に遅い。あるいは止まってしまう。
故障箇所の特定
- ウィンドウの開閉が全くできない。
- まずフューズが切れていないか確認する。
- ドアトリムを取り外した後、パワーウインドウモーターのカプラーを外し、テスターを使って、パワーウインドウスイッチを押したときにカプラー電極に12ボルトの電圧がかかるかどうかをチェックする。
- 12ボルトの電圧がかかっているのであれば、モーターの故障。電圧がかかっていなければスイッチの故障が考えられる。
- ウィンドウは降りるが、閉まる時に速度が極端に遅い。あるいは止まってしまう。
- ウィンドウが降りる(開く)ということは、ウィンドウ・レギュレーター・モーターまで電気が来ているということであることから、考えられる故障箇所はスイッチとモーターの2つとなる。
- スイッチは、経年使用に接点部分が黒ずんで接触不良を起こし、そこが抵抗となってモーターに規定の電圧が送られず、ウィンドウの動きが遅くなる。
- ウィンドウを上下させるレギュレータやレールのグリス切れにより、抵抗となって動作が遅くなる。
- ウィンドウと三角窓との間のゴムが経年劣化により硬化し、抵抗となって動作が遅くなる。
修理
スイッチ
スイッチの中の接点が摩耗し、接触不良を起こすことがよくある。
ウィンドウの開閉が遅くなる程度であれば、接触点が黒ずんでしまい、抵抗となって規定の電圧がかからなくなり、特に負荷がかかるウィンドウを閉める時に遅くなる。この場合であれば、スイッチを分解し、接点部分を接点復活剤等でクリーニングすることで正常に動作するようになる。
クリーニングでも症状が改善しない場合にはスイッチを交換する。
モーター
ウィンドウ・レギュレータ・モーターは、レールのグリス切れや、三角窓の間のゴムの劣化によって抵抗となり動作が遅くなったまま放置することで、モーターに過大な負荷がかかり、モーターが焼き切れて故障する。
修理は交換しかないが、グリス切れやゴムの劣化を放置すると、再度モーターが故障するので、原因となるところを改善しておくことが重要となる。
なお、2013/1月現在モーター単体で部品供給しておらず、レギュレーターとセットで販売している。付属されるモーターの型式も変更されており、83430-80F00(062100-8342 12V8P DENSO製)となっている。
ゴム部
暫定的にはシリコンスプレーなどゴムに使用できる物を使って潤滑させる。クレ5-56などはゴムを侵食する可能性があるので注意する。 劣化がひどい場合はゴム部を交換